コミュニケーション文化学科

興津 妙子

興津 妙子 (おきつ たえこ)

プロフィール

興津妙子 これまで外務省、国際協力機構(JICA)、国連児童基金(UNICEF)カンボジア事務所等で国際協力の実務に携わってきました。現在は、世界の子どもたちがどうすれば等しく質の良い教育を受けられるのかについて、南部アフリカのザンビア共和国を主なフィールドとして研究を進めています。

 2015年9月に世界のリーダーたちは「持続可能開発目標(SDGs)」を採択しました。これは、世界から貧困を終わらせ、将来の世代のため地球環境も守りながらすべての人が豊かな生活を送ることができる世界を目指す国際目標です。SDGsの実現には私たち一人ひとりが考え、行動することがとても大切です。真の「豊かさ」とは何か、世界の人たちが誰一人取り残されずにその「豊かさ」を享受するため何をすべきか、学生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

[E-mail] t.okitsu@otsuma.ac.jp

主な著書?論文

  • 「ESDがめざす学びのあり方と社会的レジリエンスの強化」共著(佐藤真久?北村友人?馬奈木俊介編『SDGs時代のESDと社会的レジリエンス』)、筑波書房、pp. 1-22、2020年
  • 「学校建設―多様なニーズに応える学び舎づくりへの挑戦」 (萱島信子?黒田一雄編『日本の国際協力:歴史と展望』)東大出版会、pp. 83-104、2019年
  • “Low-fee private schools, the state, and the globalization: A market analysis within the political sociology of education and development,” 共著 Education Policy Analysis Archives, 27(133), pp.1-42, 2019
  • 『教員政策と国際協力―未来を拓く教育をすべての子どもに』、共編著、明石書店、2018年
  • 「基礎教育/学習成果」(北村友人?佐藤真久?佐藤学編『SDGs時代の教育―すべての人に質の高い学びの機会を』) 学文社、pp. 80-94、2019年
  • 「質の高い教育―SDG4」共著(高柳彰夫?大橋正明編『SDGsを学ぶー国際開発?国際協力入門』)pp. 64-80、法律文化社、2018年
  • “Beyond National Frameworks: Patterns and Trends in Articles by Japanese Researchers Published in International Journals of Sociology of Education and Related Fields Since the 1990s.” In: A. Yonezawa et al. (Eds.), Japanese Education in a Global Age: Sociological Reflections and Future Directions. pp. 241-262, 2018, Springer
  • “Organizational Legitimacy in the Global Education Policy Field: Learning from UNESCO and the Global Monitoring Report,”共著 Comparative Education Review, 62(1)pp.31-63, 2018
  • ”Policy promise and the reality of community involvement in school-based management in Zambia: Can the rural poor hold schools and teachers to account?”共著 International Journal of Educational Development (56) pp. 28-41, 2017
  • 「ボランティア教員が農村部の教員不足解消に果たす役割と課題―ザンビア共和国マサイチ郡のコミュニティ?スクールを事例に」『国際教育協力論集』第15巻、第1号、pp.1-22、2014年

担当科目

  • 現代国際地域事情
  • 地域と文化
  • 1年次ゼミⅠ、Ⅱ
  • 2年次ゼミⅠ
  • 卒業研究ゼミⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
  • 社会?政策コミュニケーションⅠ、Ⅱ
  • 時事英語
  • コミュニケーション文化特殊研究
 ※ 講義内容は次のリンクより、シラバスページにアクセスし、教員名で検索してご確認ください。
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教員から

興津ゼミ写真 2019年度ラストゼミ!興津ゼミ写真 ゼミ合宿でディベート準備 このゼミは、貧困、格差、紛争、飢餓と飽食、環境破壊などのさまざまなグローバル課題と国際協力に関心のある学生が集うゼミです。近年は、日本における多文化共生やジェンダー不平等について研究する学生も増えています。

 学生たちは、世界の様々な課題について、日本に暮らす自分たちとの関係も踏まえながら深く考え、解決策を検討します。各自がそれぞれの経験を持ちより、様々な角度から議論することで、思いがけない気づきや解決策が見えてきます。政府援助機関やNGOなどの援助機関などを訪問し、生きた国際協力を学ぶ機会も大切にしています。2019年度には、防衛大学、法政大学、共立女子大学、東洋英和女学院大学との合同ゼミも実施しました。2020年からは、株式会社ファーストリテイリング ビジネス?社会課題解決連動チームとコラボした課題解決プロジェクトも開始しています。

 私自身、ゼミ生から学ばせてもらうことも多く、教員―学生という立場を超えた学びのサークルを目指しています。

学生から

興津ゼミ写真 駐日ジャマイカ大使をゲスト講師に招いて榎本ゼミ写真 JICA地球ひろば見学 私たちのゼミでは、主に「国際協力」を研究対象としています。今日、日本や世界で問題となっている飢餓や貧困、ジェンダー平等に関する課題や難民?外国人労働者の受入などの問題に興味のある学生が多く、先生はアフリカを中心に現代の様々な問題に詳しく、学生一人ひとりの研究テーマについて、親身に相談にのってくれます。ゼミ生もとても仲が良く、授業では学生だけで意見を出し合い、他の人の考えも参考にしながら、研究に取り組んでいます。