台湾大学留学体験記:経過報告(2022年9?10月)

台湾大学留学体験記:経過報告(2022年9?10月)

澤屋敷 すみれ

 

 台湾にやってきてから約2ヶ月が経過しました。私自身、初めての海外ということもあり成田空港でゲートの通過でさえドキドキしていた自分を思い出すとこの2ヶ月間が感慨深いです。また、コロナ禍で大変ではありながらも自分がとても貴重な経験ができていることの有り難さを感じています。
 台湾に到着して私たちには7日間のホテル隔離がありました。体調確認の電話、報告の義務がありそれらの説明は全て中国語か英語で行われます。他の人との会話もなく、まだ耳も環境も慣れていない状況で中国語で通話をするのはとても大変です。自分の語学力の低さに部屋で1人落ち込んでいました。また、台湾料理の多くには八角という香辛料が使われています。独特の風味があり、今ではもう気にせずに食べていますが当時は食べることができませんでした。外国語、馴染みのない食事、1人っきりの部屋。留学生活で訪れるこの最初の山場は1人で乗り越えるものだったので、とても辛かったです。ちなみに日本でも有名な滷肉飯(ルーローハン)にも八角が使われており、日本とは味付けが全く異なります。
 隔離が開け、学校生活が始まってからは言語の壁にぶつかりながらも楽しく過ごしています。中国語のみで行われる授業は最初の1週間がとても難しかったです。しかし、同じ日本人同士で支え合い、自分でも勉強していくうちに先生が何を伝えたいのかを理解できるようになりました。そして世界各国からやってきたクラスメイトと英語や中国語、ジェスチャーを使ってコミュニケーションを取ることに楽しさを感じています。聞き取れる力は乏しくても表情や話し方などで感じ取れることがたくさんあります。私がこの2ヶ月間で最も感じていることは、上手くいかない時もありますが理解したい、伝えたいという意志さえあれば意思疎通は案外上手くいくということです。不安なことはたくさんありましたが、留学にチャレンジしてみてよかったと思っています。

1枚目の写真は台湾大学の通学路で有名なフォトスポットとされています。
2枚目の写真の手前は滷肉飯(ルーローハン)です。日本とビジュアルが違いますが台湾ではこれが一般的な滷肉飯です
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