英語英文学科

石川 千暁

石川 千暁 (いしかわ ちあき)

プロフィール

石川 千暁女性として幸せに生きていくための秘訣を、さまざまな分野から学んでいます。私の専門領域はアメリカ文学(とくにアフリカ系アメリカ文学)とジェンダー研究ですが、現在扱っているのは文学作品にとどまりません。学生の皆さんが毎日をいきいきと過ごすことを助ける教育がしたいと願い、ヨガや瞑想など、自分を良く知ってととのえる方法について理解を深めてきました。効果のある実践を積極的に授業に取り入れ、頭で<考える>だけでなく、心と体で<感じる>ことの大切さを伝えています。

主な著書?論文

  • 「霊的結婚という夢——『彼らの目は神を見ていた』における神秘主義」『大妻女子大学紀要 文系』54号, 2022年, 188-174.
  • 「からだであるあなたを愛しなさい、と彼女は言った——トニ?モリスンにおける内的自由の可能性」『ユリイカ 特集 トニ?モリスン』青土社, 51号, 2019年, 174-84.
  • 「身体に根ざしたエロティックな力——ネラ?ラーセン『パッシング』からトニ?モリスン『スーラ』へ」 『読むことのクィア——続?愛の技法』中央大学人文科学研究所編, 中央大学出版部, 2019年, 51-71.
  • “Her Self in the Making: Female Promiscuity in Wallace Thurman’s The Blacker the Berry.” The Journal of the American Literature Society of Japan 15 (2017): 25-42.
  • 「白人ヒロインを物語るということ——Zora Neale HurstonのSeraph on the Suwaneeにおける障害、優生学、正常化」『英米文學』76 号, 2016年, 71-86.
  • “Modernizing Sex: Nella Larsen in the Era of Marriage Reform.” The Journal of the American Literature Society of Japan 10 (2011): 1-18.
  • 「If Beale Street Could Talkにおける生殖セクシュアリティ——語り手の主体性をめぐって」『アメリカ文学研究』45号, 2009年, 77-92.

担当科目

  • 基礎セミナー
  • 米文学 (現代)
  • 米文学 (特論)
  • セミナー
  • 英文講読 (発展)
  • 英語
 ※ 講義内容は次のリンクより、シラバスページにアクセスし、教員名で検索してご確認ください。
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ゼミの紹介

教員から

石川ゼミ写真

The dream is the truth. –Zora Neale Hurston

外見だけではなく内側から輝く、素敵な大人の女性になりたいと思いませんか?石川ゼミでは、日本語や英語の文章、音楽や映像などのさまざまな教材を用いて、女性として幸せに生きていくための考え方を学びます。頭を使うばかりでなく、心と体とのつながりを取り戻すために、瞑想や呼吸法などの実践も行います。

文学作品を扱う場合、取り上げるのは、皆さんが共感できて、身近な悩みを解決するためのヒントが得られるような物語。発表やディスカッションを通して、作品の背景や登場人物の心情などを丁寧に読み解きます。ただ作品を理解して終わりにはせず、自分自身にどのように応用できるか、という視点で理解を深めるのがこのゼミのポイントです。最近では、ゾラ?ニール?ハーストンという黒人女性作家の代表作を扱い、恵まれない境遇に生まれた主人公のジェイニーが、どんな時でもネガティヴな気持ちに負けず、夢を叶えることができたのはなぜか、ということを話し合いました。

卒論指導では、卒業する時にどんな自分になっていたいかをカウンセリングし、その女性像にしたがって、扱う作品とテーマを決定します。何度も読み、よく考えて書いているうちに、憧れの女性像は次第に自分自身の姿になっていきます。(“spell”(つづる)という英語には、「魔法」という意味もあるのですよ!)

学生から

「自分は何のために生きてるんだろう?」って疑問に思ったり、将来を不安に思うことはありませんか。私は石川先生に出会って、色々な文章を読んで自分になかった考え方を得ていくうちに、毎日が豊かになり、幸せを感じられるようになりました。自分の中に眠っていた輝きを見つけることができたので、これからの人生がとても楽しみです!

このゼミは、私たちが忘れがちな、学ぶことの楽しさや言葉の大切さを思い出させてくれます。文学というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、石川ゼミはとても話しやすい雰囲気です。皆の発言を受け取ってくれるので、自分の考えや気持ちを話すのが苦手な人でも安心して話せると思います。私自身、発言するのは得意ではなかったのですが、ゼミを通して、先生から一方的に学ぶだけではなく、積極的に自分の意見を言うことができるようになりました。

過去の卒論タイトル

  • 『ある奴隷少女に起こった出来事』における孤独との向き合い方
  • 『彼らの目は神を見ていた』における「感じる」ことの重要性
  • 『カラーパープル』におけるセルフ?コンパッション
  • Eat, Pray, Loveにおけるマインドフルネス