英語英文学科

村上 丘

村上 丘 (むらかみ たかし)1954年生まれ?福島県出身

プロフィール

村上 丘言葉は、<タテ>と<ヨコ>の両面から見ることができます。たとえば The soup is good. という文では、the, soup, is, good という4つの語が、<ヨコ>の関係に並んでいるということができます。<ヨコ>の関係にある語は、互いにつながりあい、文全体の意味を作り出します。

一方、この文の is の位置には、他に tastes, smells, looks 等の動詞が来ることができますが、これらの3つの語は、<タテ>の関係にあるということができます。<タテ>の関係にある語は、文の中の同じ場所を占めるだけでなく、互いに共通の意味(ここでは、味覚、臭覚、視覚という人間の感覚)をもっています。

このように、言葉を<タテ>と<ヨコ>の2つの観点から眺めると、形と意味との関係が明らかになってきます。すなわち、言葉を考える時は、表面(<ヨコ>の関係)だけでなく、内面(<タテ>の関係)にも注意しなくてはなりません。

このような物の見方は、言葉だけでなく、他の場合にも当てはまります。物事を深く、緻密に考えるには、目に見える部分と、見えない部分の両方に目配りをしなくてはなりません。言葉を研究することは、世界の見方を学ぶことにつながるのです。

[ E-mail ]rosetta@otsuma.ac.jp

主な著書?論文

  • 「非対立範疇としての形容詞」『大妻レヴュー』第39号. 91-105. 2006年.
  • 「文型から句型へ」『大妻レヴュー』第40号. 83-94. 2007年.
  • 「語形変化と統語範疇」『大妻レヴュー』第42号. 61-72. 2009年
  • 「英語に前置詞は必要か?」『大妻レヴュー』第44号. 23-34. 2011年
  • 「道具と言葉」『大妻レヴュー』第49号. 73-81. 2016年

担当科目

  • 英語学入門1、2
  • セミナー1、2、3、4
  • 卒業論文
 ※ 講義内容は次のリンクより、シラバスページにアクセスし、教員名で検索してご確認ください。
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ゼミの紹介

教員から

村上ゼミ写真このゼミでは、英語学の領域で卒業論文を執筆するために必要な、知識と技法を習得することを目指します。授業では、2種類の学習支援システムを併用します。課題の提出は、manabaを通して行います。課題の発表と画像の表示は、CALLを利用します。個々の発表の直後に、全員がmanabaでコメントを入力します。卒論の素材は、新聞?映画?広告?歌詞?小説?コーパスなど、多岐に渡ります。

学生から

村上ゼミ写真村上ゼミ写真

  • このゼミでは、コーパスや辞書、文法書を用いて、英文法や英単語について研究します。自主性が求められ、毎週研究発表があります。そこで英語学用語や資料収集方法などの細かな指導を受け、卒業論文を書き上げていきます。
  • 村上ゼミは、英語学の分野の中で、自分の興味、関心のある事について調べ発表し、卒業論文につなげていくというゼミです。学生の発表の際は静かですが、先生の楽しい話では笑いが絶えません。卒論でも質問に熱心に答えてくださり、大変心強いです。
  • 村上先生のゼミは個人の発表が中心のゼミです。自分の卒業論文のテーマについて調べたことを発表します。発表したことに対して、先生から的確なアドバイスを頂くことができ、次の発表、卒業論文へと繋がります。先生と学生の仲が良く、とても和やかなゼミです。

過去の卒論タイトル

  • 格言における比喩表現
  • 名詞の等位接続
  • 料理動詞
  • 広告英語
  • 英字新聞の見出しの文型